2021年6月1日火曜日

「かえるや」ができるまで ④

2020年リモートワークで仕上げ


  2020年新型コロナの感染症が広がり4月の緊急事態宣言により、上京できなくなりました。撮影は全て終わっていたので、チーム4人が一箇所に集まることがなくても作業を進めることは可能でした。zoom会議を重ね原稿をデータで送り絵本を仕上げていきました。そして、2021年1月に原稿を印刷所に入稿し完成に至りました。


 2010年のスタートから完成まで10年以上が経っています。本格的に絵本「かえるや」の作業を始めたのが2017年からなので、出版されるまでには5年間の歳月をかけたことになります。時間をかければ良いものができるという訳ではありませんが、自分が納得するものを作るのに必然的にかかった時間だと思っています。この作品が末長く世代を越えて愛され続くことを願っています。


 かえる工作は、絵本と同じように作る必要はありません。目の形を変えたり、かえるに模様をつけて、自分だけのかえるを作ってください。上手に作ることよりも、楽しく作ることが大切です。全部一人で作れなくても気にしないで、手伝ってもらいましょう。


 ところで、絵本「かえるや」は、牛乳パックでかえるを作る工作絵本ですが、工作以外にもいろいろなかえるやパロディーが隠れています。いくつ気がつきましたか?それらは工作とは関係なく、作家の遊び心で書いています。自分で気がついた人は、ちょっと得した気分になるかも知れません?

もしも気がついた人は、自分だけの発見として秘密にしておいてください。

宝物は自分で発見した方が、楽しいものです。

 絵本は文字を読むだけではなく、絵を読む力も大切です。まだ文字が読めない幼児は、聞く力と絵を読む力は大人が思っている以上に備わっています。大人が気がつかないことを、幼児は発見しています。大人は幼児が何を発見したか聞いてあげることも大切です。絵本で楽しい時間を過ごしてください。



*70歳になる友達が、絵本を見てかえる工作の作品を送ってくれました。 

白い牛乳パックの個性豊かなシロガエル、一番奥のかえるは自分の似顔絵かな?

0 件のコメント:

コメントを投稿