2018年1月17日水曜日

今年は戌年


 60年間も元気に過ごしているのだから欲張ってはいけないかも知れないけれど、まだ満足していません。新しことに挑戦したり発見したり感動したりドキドキしたいと思っています。ジジイになって知識や経験があるように見せているだけで、実はただ知ったかぶりをしているだけなんだと思う。何も知らない幼児のように素直な自分になりたいなあ。知らないことは恥ずかしいことではないのだから。昔の日記を読み返して反省しています。

 1984年東京から鎌倉へ越してすぐ2匹の仔犬と出会い飼い始めました。仔犬は家の裏山で野良犬が産み落としたものでした。2匹はオスの兄弟で名前はチッチとポッポと言います。チッチとポッポとの生活は今でも懐かしく楽しい事件がたくさん起こりました。
 3ヶ月後にまた裏山で仔犬が4匹生まれました。そのうちの一匹が近所の家に引き取られました。その頃の話です。


 近所に住んでいるNこちゃんは、うちに遊びに来る常連のひとりだ。今年の春から幼稚園に通っている。
 「チッチとポッポのおじちゃんいる?」大きな声で走りながらやって来た。チッチとポッポもくぇんくぇんないてNこちゃんに走り寄ろうとするが、鎖が邪魔をしている。
Nこちゃんは庭に入るとすぐチッチとポッポの側に寄る。チッチとポッポも嬉しそうにNこちゃんに飛びついて顔をベロベロ舐め始める。2ヶ月前までNこちゃんに抱かれていた2匹の犬も後ろ足で立つとNこちゃんとほとんど背が変わらなくなっている。
「Nこちゃん、プッチーは元気?」うちにはチッチとポッポの他に4匹の仔犬がいたが、プッチーはNこちゃんの家に引き取られたメスの仔犬である。
 「うん、げんき。わたしプッチーはしっぽからおしっこするとおもってた。でも、ちがうの。」
「ふーん、そうなんだ。ウンチはするかい?」
「しゃがんでする。でもね、ぐにゃぐにゃなの、びょうきかな?」
「まだ、プッチーは赤ちゃんだからしょうがないよ。Nこちゃんも赤ちゃんの時は、ぐにゃぐにゃのウンチだったんだからプッチーも同じだよ。」
Nこちゃんは安心したのか「またくるね。」と言って帰った。