2019年10月3日木曜日

高校生のための絵本講座



 宮古島から石垣島に移動して石垣島トライアスロンに出場しました。そして石垣島では八重山高等学校の生徒とお話をする機会がありました。高校生を対象にする話は特別なものです。ぼくにとっても大変新鮮で刺激的です。

*写真は生徒が作ったミニ絵本

高校生のための絵本講座

日時:2019年(H31)4月17日(水)16:20から17:30
場所:沖縄県八重山高等学校
対象者:3年生選択科目「子どもの発達と保育」履歴者と
    保育・絵本に関心のある生徒 

絵本講座は「絵本は子どもが見るもの?」というテーマで、絵本との出会い、絵本ができるまで、子どもの目線と大人の目線について話しました。
それから、「わたし」というテーマでミニ絵本を作りました。

<生徒からの感想>

*木内さんが高校生になるまで絵本に興味がなく、読んだ記憶がなかったと
 いうことに驚きました。
*自分は高校生になっても絵本は大好きでよく読むので幼稚かなと思ってい
 たけど、それはいい事だったんだなと思いました。
*びっくりしたのは、絵本を作るのに2~3年間もかかる事。アイディアが
 浮かんですぐに絵を描いて2ヶ月くらいでできると思っていた。
*すごい簡単に見えるものほどめっちゃ難しい。これは部活面でも言えるな
 と思いました。
*「簡単そうに見えるものほど、すぐにできない。」「やってみないとわか
  らない。」という言葉が共感した。
*「声を出して読んだ時に完成」絵本ってたくさんの事が考えられていて、
  自分の中で新しい価値観ができた。
*一番驚いた事は、子どもにある力についてです。今の自分には失われてい
 る。
*「大人になればなるほど文字だけしか読まない。」と言う意見にすごく共
 感できました。私も中学・高校生になってから絵本を読む事は昔に比べて
 減ったけど、絵じゃなくて文字を無意識に読んでいることに気付けまし
 た。
*なぜ子どもの頃と大きくなってから読んだ時に感じた事が違うのかがわか
 りました。
*「大人が見ても面白いものがホンモノ」と言う言葉にグッときました。
*大人に近い私たち高校生の思考は小さい子どもとは全く違ってきているん
 だと感じました。絵本を通して子どもたちとの関わりを大切にして、童心
 を忘れたくはないなと思いました。
*読み聞かせや子どもの描いた絵を見た時に否定するのは絶対ダメで、子ど
 もの言った事や描いた事には必ず意味があるので、わかってあげる事が大
 事なんだと知りました。
*将来看護師になりたいと思っているのですが、お年寄りは年を重ねて衰え
 ていくと子どもみたいになるとよく聞く。すぐに頭ごなしにものを言うん
 じゃなくて、一度客観的に見ると可愛く見えてくるかも知れない。新鮮な
 気持ちで捉えるようにしていきたい。

高校生にお勧めの絵本リスト

「よあけ」ユリー・シュルヴィッツ 作・画  瀬田貞二 訳 福音館書店
「フレデリック」レオ・レオニ 作・画  谷川俊太郎 訳  好学社
「キャベツくん」長新太 作・画  文研出版
「ぶたのたね」佐々木マキ 作・画 絵本館
「おおきな木」シェル・シルヴァスタイン 作・画  村上春樹 訳  
       あすなろ書房
「かさをささないシランさん」谷川俊太郎 アムネスティ・インターナショ 
              ナル 著 いせひでこ 絵  理論社
「希望の牧場」森 絵都 著  吉田尚令 イラスト  岩崎書店


「フレデリック」と「おおきな木」は原書(英語)で読んで自分で訳すことをお勧めします。

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