2017年6月9日金曜日

単行本と月刊誌の絵本

 メールで購入希望のあった絵本「どんぶりどうじょう」はフレーベル館から出版されているキンダーメルヘンの2007年10月号でした。単行本とは違い月刊誌の絵本は雑誌扱いになります。出版社によりますが月刊絵本は対象年齢で分けたシリーズが出ています。例えば、福音館書店では毎月新作絵本「こどものとも012(0~2歳向き)」「こどものとも年少版(2~4歳向き)」「こどものとも年中向き(4~5歳向き)」「こどものとも(5~6歳向き)」「ちいさなかがくのとも(3~5歳向き)」「かがくのとも(5~6歳向き)」「たくさんのふしぎ(小学3年生から)」が出ています。これらの雑誌絵本はハードカバーではないので薄くて軽いですし値段もハードカバーの単行本絵本と比べると安いです。ほとんどの月刊絵本は年間購読という形で出版社と契約すると、毎月新しい絵本が送られてきます。保育園や幼稚園で団体契約している場合は、園で毎月絵本を配布されて園児が持ち帰るようになっています。一般書店によっては取り寄せて雑誌のコーナーなどで売られている場合もあります。でもほとんどの月刊絵本は一般書店では販売されていないので、見かけることはありません。
 月刊絵本が出版されてから数年後に単行本になって一般書店で販売されることがあります。でもそれは一部の絵本だけでほとんどの月刊絵本は重版されることはありません。ぼくが書いた月刊絵本で今でも出版社から購入可能なのは、福音館書店かがくのとも2014年12月号「ジャムさんちの ふくぶくろ」だけです。月刊絵本は期限付きで販売されていますが、期限が切れると在庫処分されてしまいます。また月刊絵本の重版はないので売れ切れた時点で販売は終了します。他に月刊絵本の販売方法としてはセット販売というのがあります。これは以前に出版された月刊絵本の中から何冊か選んでセットにして販売するものです。これらは絵本のサイズを変えたりハードカバーに作り直して団体購読者用に販売されます。

 以上のように月刊絵本は一度きりの出版で消え去ってしまうかも知れないので、毎回自分で何冊か購入するようにしています。それでも献本したり分けて欲しいという希望があり手元には残っていない絵本があります。「どんぶりどうじょう」も残り1冊となりました。




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