2025年6月23日月曜日

能登地震ボランティア活動報告8

  6月4日は富山県高岡市伏木(ふしぎ)の伏木保育園とかたかご幼稚園でワークショップを開催しました。この地域は地震の影響で液状化現象が発生して家が傾いたり道路や上下水道のインフラが甚大な被害を受けました。能登地震に関するニュースのほとんどが輪島市や珠洲市のことに集中していたので、高山市伏木のことは今回訪れるまで知りませんでした。今も傾いた家の解体工事や道路の工事をしていました。







写真上は、道の駅雨晴(あまはらし)で展示されていた写真です。


道の駅雨晴(あまはらし)

https://michinoeki-amaharashi.jp


高岡市災害ボランティアセンター

https://takaoka-vc.jimdofree.com








写真上は伏木保育園の年長組と年中組合同で絵本あそび「きんぎょがにげた」をして遊んでいる様子です。







写真上は、かたかご幼稚園の年長組で絵本あそび「きんぎょがにげた」を制作し遊んでいる様子です。




写真上は、かたかご幼稚園の保育士さんと絵本あそび「たまごのあかちゃん」を制作している様子です。


 災害が起きたら最優先されることは、命を救うための救助活動です。そして次に食事の支援や避難所の整備が重要です。避難所は個人や家族で生活できるスペースが必要ですが、それ以外にも子どもたちが安心して過ごせる共有の遊び場が必要です。そのスペースを確保して、親や先生の代わりに子どもたちを見守る役目を果たしてくれるのが、セイブ・ザ・チルドレン子ども支援専門の国際NGOです。


セイブ・ザ・チルドレン

https://www.savechildren.or.jp/sp


その後避難所での生活も落ちつき、地元住民で運営ができる状態になれば組織で活動していたボランティアグループは引き継ぎをして去って行きます。しかし命に関わるような緊急の状態は過ぎましたが、まだまだ心のケアーは必要です。個人ができることは限られていますが、話を聞いてあげたり一緒に楽しい思いをしてもらい、日常の生活に戻るための助けになればと思います。

 阪神淡路島大震災以降はボランティア活動をする人も増えました。ボランティア保険に加入して、自治体に登録し必要とされるところへ派遣されるシステムもできました。これは良いことですが、専門の知識を活かしたボランティア活動をすることは容易ではありません。見ず知らずの人がいきなり訪ねて行っても、受け入れてもらうことは難しいと思います。阪神淡路大震災の時は、神奈川県葉山町に住んでいました。震災から6週間後リュックに食料と寝袋と絵本を持って被災地を歩きました。幸にして避難所になっていた保育園や小学校では、自分が書いた絵本が名刺の代わりになり信用してもらい活動することができました。

 東日本大震災の時は、石垣島に住んでいました。被災地の範囲があまりに広いのでどこに向かうか迷っていたら、トライアスロン仲間から宮城県岩沼市在住の小学校の先生を紹介してもらうことができました。その先生が被災地での段取りを組み車で連れて行ってくれたので、時間を無駄にすることなく被災地での活動がスムーズにできました。

 能登半島地震でも東日本大震災の経験を活かして、被災地で無駄なく動けるようにしたいと思い、福音館書店から北新越こどものとも社を紹介していただきました。どこでワークショップを開催するか段取りを全てお任せしています。毎回どこに行けるのかわかりませんが、今回はぼくが知らなかった被災地の富山県高岡市伏木に行けました。

 毎回知らない町で一回限りの出会いですが、その時楽しかったと思えればよかったと思います。日常生活で楽しいことが一つでも増えることを願っています。

能登地震ボランティア活動報告7


  金沢に来たのは9ヵ月ぶりです。上野から乗車した新幹線には外国人観光客が多く見られました。駅前には100万石まつりの大垂れ幕が掲げられ多くのひとで賑わっていました。この9ヶ月で能登はどう変わったのか?金沢にいると地震があったことなど忘れてしまいます。

 今回も北信越こどものとも社さんの協力で被災地を訪ねました。6月3日は石川県七尾市のななおあいじこども園で、6月4日は富山県高岡市伏木(ふしぎ)の伏木保育園とかたかご幼稚園でワークショップを開催しました。








写真上は、能登食祭市場 道の駅七尾フィッシャーマンズワーフ


 昨年8月に七尾市の和倉温泉に来たときは、目立った工事もしていなくて静まり帰っていましたが、今回は護岸工事や一部のホテルの解体をしていました。また道の駅七尾フィッシャーマンズワーフのお店も営業が再開されていました。少しづつですが復興しています。詳しくは下記サイトから新しい情報をご覧ください。


わくらづくし

https://www.wakura.or.jp

 

和倉温泉ご宿泊情報  

https://www.wakura.or.jp/brochure/brochure-3739/  


能登食祭市場

http://www.shokusai.co.jp   





写真上は、ななおあいじ幼稚園の年長さんと絵本あそび「きんぎょがにげた」を制作し遊んでいる様子です。







写真上は、ななおあいじ幼稚園の保育士さんと絵本あそび「たまごのあかちゃん」を制作している様子です。


 今回は子どもたちと絵本あそび「きんぎょがにげた」をしました。最初に色画用紙で金魚を作りましたが、子どもたちはその形を見て耳飾りにしたり、カチュウシャのように頭にのせたりしていました。子どもたちの遊び心に関心しました。毎回子どもたちは脱線して、ぼくが思いもつかない遊びを発明してくれます。

2025年6月17日火曜日

みんなの感想


 こどもおこのみしょくどう」について福音館書店に嬉しいお便りが届きました。

https://www.fukuinkan.co.jp/book?id=7190

 女の子のコックさんが、お客さんから料理の注文を受けると決め台詞「がってん しょうちのすけ」とポーズをとって言います。ぼくがこのアイディアを思いついて提案した時に最初は訳がわからないと編集会議で却下されてしまいました。そこでなぜこのセリフが大事なのか、子どもの遊びとはなんなのかを解いて納得(半信半疑だったかも知れませんが)してもらい載せる事ができました。子ども達の遊びの世界をきっとわかっていただける大人の読者もいると信じていましたし、大人にはわからなくても、子ども達なら受け入れてもらえると思っていました。それが証明できてよかったです。

お寿司の写真は子どもの作品です。ティシュで握るお寿司は子どもたちに人気があります。頭に手ぬぐいを巻いて寿司職人の気分になって遊んでいます。



写真の「のり巻き」と「お椀のお吸い物」は、絵本に使われなかった料理です。お椀も折り紙だけでできています。絵本ではページ数が限られているので、作った料理を全て紹介することはできません。いろいろ作った料理の中から選ばれたものだけが紹介されています。


黒板にチョークで書いたこの写真は、絵本のどこで使われているかわかりますか?