沖縄県立八重山特別支援学校の生徒たちと絵本あそび「やさいのせなか」のワークショップをしました。まず最初にブラックボックスに野菜やサンゴや貝殻などを入れて、手触りで何かを当てる遊びをしました。普段は視覚だけでものを判断することが多く触覚を使うことが少ないので、手触りだけで何を触っているのか当てることは難しく感じます。五感を働かせて感じることで、野菜にもいろいろな表情があることを知ることができます。ゲームをしてからフロータージュを始めました。触覚で野菜の表面に障子紙を被せクレヨンでこすると、野菜の表面の凹凸が浮かび上がります。
この時使うクレヨンは、巻いてある紙を全て剥がし取っておきます。クレヨンで紙を擦る時は、クレヨンの先ではなく側面全体で擦ります。模様をきれいに写し取るには、クレヨンで線を描くのではなく面で擦ります。最初は難しく感じますが、だんだん慣れて力の入れ具合などコツが分かってきます。模様が浮かび上がることを理解すると、いろいろものを擦ってみたくなります。生徒たちは障子紙とクレヨンを持って、教室の中を歩き回り模様を探しました。そして、物入れのケース、壁紙、扇風機、靴のそこ、網戸などあらゆる物に紙を当て模様を集めました。それらを模造紙に貼り少し離れたところから眺めると、魚に見える模様や幾何学的な模様などパッチワークの様なタペストリーになりました。クレヨンで擦り模様を集める遊びは、年齢に関係なく誰もが楽しめます。
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