2017年5月15日月曜日

バヌアツからの便りー1

昨年青年海外協力隊でバヌアツ共和国に派遣されている村山さんから問い合わせがありました。
「やさいのおなか」をビスラマ語に翻訳して子供達に読み聞かせをしたいので、絵本にビスラマ語をプリントしたものを貼り付けて見せたいということでした。

バヌアツ共和国? どこ?
ビスラマ語? なに人?

絵本の二次利用申請を許可して数ヶ月後に村山さんから写真が送られてきました。
まだまだぼくが知らない世界がたくさんあるんだなあと思いました。
地球は広いです。

バヌアツがどこにあるのか、皆さんも探してみてください。

2017年4月1日土曜日

きうちかつオフィシャルサイト「やさいのせなか」終了のお知らせ

長年親しんでいただいた「きうちかつオフィシャルサイト「やさいのせなか」が5月9日で終了することになりました。今後はオフィシャルブログ「にぃふぁいゆー」だけ継続します。イベントや出版物については、ブログでお知らせします。それから、読み聞かせについて等の問い合わせは、掲示板を使用していましたが、5月から全ての問い合わせはメールにてお受けいたします。下記のメアドに連絡してください。皆さんからの問い合わせで、許可を得たものについては、ブログで紹介したいと思います。
「やさいのせなか」ホームページをご覧いただきありがとうございました。掲示板を通してたくさんの読者と知り合うことができました。皆さんからのお便りは、宝物となりました。ありがとうございました。これからもブログは続けますので、よろしければご覧下さい。

きうちかつオフィシャルブログ「にぃふぁいゆー」
http://yasainoonaka.blogspot.jp

お問い合わせメアド

qkatsu@icloud.com

2017年1月13日金曜日

明けましておめでとうございます



 2017年酉年はぼくの生まれ年です。還暦を迎えます。十二支と十干の組み合わせが60年で一巡してもとの干支に暦が還ることから還暦と言うそうです。干支はまだなじみがあるけれど十干(じっかん)がわからない。そこで「ググる」(インターネットで検索する)と面白いサイトを見つけました。杉本カレンダーと言う会社のサイトにカレンダーについてわかりやすく書かれています。このサイトのトップページには今日の日付が載っています。この原稿を書いている日は、2017年・平成29年・昭和92年・大正106年・明治150年1月13日JANUARY金曜日・旧暦12月16日かのえ・ね・先負だと言うことがわかります。
 ついでに「ググる」をググったら日経ビジネスの10年前の記事2006年9月28日「もう「ググる」と言わないで!ブランド消失の危機に恐れる米グーグル」を見つけました。「ググる」と言う言葉は2002年のハリウッド映画「Maid in Manhattan」で親子の会話に使われていました。「ググる」は日本語でGoogleで調べることを短く名詞と動詞をくっつけた造語ですが、英語だとGoogl it と固有名詞が動詞になります。TBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも平匡役の星野源が困るとすぐにググっていましたが、アメリカでは14年以上も前から使われていた言葉でした。
 話が脱線したので還暦に戻します。還暦は赤ちゃんに還ると言う意味もあるようです。沖縄では97歳になるとカジマヤー(風車)のお祝いをします。ぼくが住んでいた石垣島でも村をあげてお祝いをしていました。集落内をオープンカーでパレードをします。カジマヤーは赤ちゃんに還ると言う意味があります。カジマヤーの始まりは沖縄の民話から知ることができます。沖縄は長寿社会なので毎年カジマヤーのお祝いがありますが、戦後は食生活が変わりなかなかカジマヤーまで長生きするのは難しいです。ぼくも長生きする自信がありませんから、還暦で赤ちゃんに戻り第2の人生を始めたいと思います。

 酉年の鳥を何にするか色々と考えましたが、千鳥にしました。青森を旅しているときに寄った割烹屋で使っていた小皿が千鳥の形をしていてとても気に入りました。それ以来千鳥が絵付けされている皿や蕎麦猪口などが気になります。
 四羽の千鳥が円になって飛んでいる姿は、一見覆面に見えます。千鳥だと気がつきましたか?申年の昨年は高崎山のボス猿をデザインしました。一見花のように見えるので、猿が繋がって輪っかになっていると気がつかない人が結構いました。
さて、この覆面をかぶっているのは誰でしょう? 
Who am I ?

第2の人生を始めたいと思います。 
I want to start again, so I’ll look within remember what I wanted.

2017年も素敵な出会いを求めて! 

“ Who am I ? “と言う歌があります。2014年のミュージカル映画「Annie」の中で歌われています。

2016年11月18日金曜日

新富町図書館での講演とWSの報告

11月3日に宮崎県新富町図書館で第1回きらりBOOK FESTが開催されました。
新富町図書館は今年4月にオープンしたできたてほやほやの図書館です。
その最初のブックフェスタで、講演とワークショップを行いました。
スタッフのみなさんはとても張り切り準備してこの日を迎えました。みなさん緊張していたようですが、
キラキラ輝いていました。

午前中は親子(幼児から小学生)参加のワークショップで、絵本あそび「はじめての おつかい」をして遊びました。図書館ではじめて出会った大人と子どもですが、今日はみんな一緒に大きな声を出して買い物ごっこをして遊びました。

ぼくは各地で絵本遊びのワークショップをしています。絵本あそびの中でも買い物ごっこ遊びは、そこの土地柄が見られてとても楽しい遊びです。買い物ごっこ遊びは、絵本「はじめての おつかい」を読んでから遊びがはじまりますが、その前に子どもと大人に必ず一つ質問をします。それは「お店に入る時にどんなことばをかけて入るのか?」という質問です。大人の答えは地域や年代によって皆さん違います。かけることばも違うしことばのイントネーションも違います。
しかし、今の子どもたちはお店に入る前に声をかける経験がありません。コンビニでもスーパーマーケットでも黙って店内に入ることがあたりまえです。でも今日は黙ってお店に入ることはできません。なんてかけ声をかければよいか、子どもたちは一生懸命考えます。その答えがまた面白く素敵です。それぞれかけ声のことばが決まったら、子どもたちだけで集まって最初にかけ声の練習をします。それから買い物が始まります。お店やさんも黙っていては商品は売れません。お店はたくさんありますから、大きな声でお客さんの呼び込みをしなくてはなりません。子どもと大人の本気な会話が微笑ましく見ていても楽しくなります。商品はただのチラシですが、生まれ育った地域のことばで親子のコミュニケーションが深まります。

午後は大人を対象にした講演で「絵本をつくるたのしさ」というテーマで話をしました。
それから、用意してあった「ぼくへの質問」について答えました。
その質問は6つでした。

Q 1、子供と遊ぶのが上手ですが、子どもの心をつかむコツがありますか。

Q 2、木内さんは子どものころから図画工作が得意だったのですか?

Q 3、木内さんが公共図書館に求める児童サービスのあり方などありますか?

Q 4、著書「絵本あそび」に収録されている遊びは、ボランティアや図書館員が講師となって実施しても
        よろしいのでしょうか?

Q 5、長年造形あそびに携わってこられていますが、木内さんが指導した子どもたちがどんな大人に  
        成長していると思いますか?

Q 6、造形あそびが好きな子どもは、そうでない子どもと比べて大人になった時に違いが出ますか?

今回ぼくが新富町図書館に招かれたきっかけは、8年前に宮崎県のNPO法人日向みんなの図書館が開催したワークショップでした。(現在NPO法人は解散しています。)その時のスタッフが新富町図書館の新スタッフとして働いてます。NPO法人日向みんなの図書館のボランティアスタッフも活発な活動をしていました。10月に開催した長崎県諫早図書館でも市民ボランテイィが活躍していました。市民が活躍できる図書館は、まるで我が家のような場所になるんだと思いました。どんなに素晴らしい建物が建っても、それだけでは人は育ちません。新富町図書館も諫早や日向のように市民が我が家のように思える場所に育って欲しいです。みなさんと出会ったおかげで、ぼくも「はじめの一歩を忘れずに!」を心がけようと思いました。
みなさんと出逢えたことに感謝!!!



2016年11月11日金曜日

諫早図書館での講演とWSの報告

10月21日と22日諫早図書館で講演とワークショップが開催されました。
今回の講演とワークショップが実現したきっかけは4年前の2012年7月に遡ります。
諫早市でボランティア活動している絵布(えふ)の会から、「やさいのおなか」を布絵本にしたいという申請がありました。
手作りで制作するという条件を満たしていたので喜んで許可しました。
それから1年が経ち制作中の写真が送られてきました。それを見てびっくりしました。
絵本と同じようにリアルに作られていたからです。丁寧に作られている作品を見て感激しました。
そしてこれが完成するまでにどれだけの時間がかかるのだろうかと思いました。
それから2年後にやっと完成しましたという知らせが届きました。
完成された作品の写真を見て、これは実際に見て触ってみたいと思いました。
西日本を旅していて2年前に落ち着いた先が大分県別府市だったので、
長崎ならすぐ行けると思っていましたがなかなか諫早に行くチャンスがありませんでした。
そんなぼくにしびれをきらした絵布の会が、他のボランティアグループと共催してイベントを開催することになりました。やっと作品にお目にかかれることになりました。

実物を見て触り本当に感動しました。一人一人の思いが一針一針にこめられた作品でした。
「みなさん頑張りましたね」と、ご苦労をねぎらう言葉をかけたら、にこっと笑って意外な答えが返ってきました。
「私たちは頑張らないことをもっとうにしています。楽しくつくることを心がけています。だから時間もかかりますが長く続けられるんです。」なんと素晴らしい答えだと思いました。
ぼくも子どもたちと絵本あそびをしているときとは、制作過程を楽しむことを何よりも大切にしています。
楽しいものづくを目指すならば「頑張らない」ことが一番のコツです。

凄い作品を見て感動しましたが、それ以上に素晴らしいことは、作品を作った絵布の会のみなさんとぼくを呼んでくださった諫早市のボランティアのみなさんと出会えたことでした。みなさん活き活きと活動していました。諫早で暮らせる子どもたちは幸せだと思いました。







講演のテーマは「絵本の世界をつくる楽しさ」
講演をするときは毎回質問をいくつか用意してもらいます。その質問に沿って講演をします。
今回の質問は4つでした。
1、絵本作家や造形作家になったきっかけ
2、木内さんの絵本が出来た背景
3、木内さんの思いや作る楽しさ
4、家庭でできる絵本あそび

「絵本作家や造形作家になったきっかけ」については、ぼくがいつ絵本と出会いどんな絵本を見てきたかという話をしました。
「絵本ができた背景」については、ぼくが絵本を書き始めたきっかけについて話しました。
「思いやる楽しさ」については、絵本が生まれる場所と子育の体験について話しました。
「家庭でできる絵本あそび」については、実際にみなさんとミニ仕掛け絵本をつくりました。

ワークショップの内容は、「木内かつの絵本あそび」より「はじめてのおつかい」を親子で遊びました。

参加者からの感想を一部紹介します。

*先生のエピソードをお聞きして、絵本ができた背景を知り、感動しました。個性を大切にしてこられた先生ならではの絵本たちですね。今日は忘れていた子どもの心の大切さを教えて頂きました。楽しい時間をありがとうございました。

*子ども時代にたくさん遊んだ経験、ヘンな先生との出会い、子育ての中での遊びが、絵本の原点なんだなあと改めて、遊びの大切さを実感することができました。遊びの中で、子どもは育つと思っていますので、共感できるお話ばかりでした。ありがとうございました。

*子供の商売の発想におどろきました。値引きのしかたやおまけをつけたりとなるほど!と思いました。自分も買い物などをする時でもコミュニケーションをとることの大切さがわかりました。

*チラシを切って、お買い物ごっこ…。木内さんの本で紹介されていたので知ってはいましたが、実際にやってみると本当に楽しかったです。コミュニケーションとるの大事だなと思いました。ありがとうございました。

子どもの感想
おはなしがながかったです。
いろいろなたいけんができてよかった。
*色々なものを売るのが楽しかった。

 

2016年10月17日月曜日

おまけクイズの答え

3つのスタンプの答えは、ワインのコルク、キウイ、スダチでした。
わかりましたか?
絵本「やさいのせなか」は、野菜の表面をクレヨンでこすってできた模様です。今回は印鑑のように朱肉(スタンプ台)を使ってスタンプしました。みなさんも試してみてください。面白い模様や美しい模様を発見できますよ。


2016年10月1日土曜日

第2回「絵本であそぼう!ドラムライブ」の公演報告

 16日金曜日は品川区の文教大学付属幼稚園で開催しました。プログラムは「ぼくはこっくさん」「どんぶりどうじょう」「サンゴ礁の海」「エリセラさんご」の4作品でした。最初はドラムの生音にびっくりした様子でしたが、だんだんリズムにのって体を動かしライブを楽しんでくれました。


 17日土曜日は千葉県市原市立中央図書館で開催しました。午前午後2回の公演で、どちらも親子参加でした。プログラムは「ぼくはこっくさん」「やさいのせなか」「どんぶりどうじょう」の3作品でした。「ぼくはこっくさん」では最初にコックさんの帽子を紙袋で作りました。「やさいのせなか」ではクレヨンを使って紙に野菜や貝殻やザルの模様を写し出すフロタージュ遊びをしました。
 
参加者の感想を少し紹介します。
*最初は緊張していた子供もドラムの楽しいリズムや心地よい読み聞かせで、だんだんテンションが上がって踊り出してしまうほどでした。
*やさいのせなかを写して楽しかったです。家でもチャレンジしてみたいです。
*ドラムの音から想像力を膨らませることが楽しかったです。人によって感じ方のちがいにも何故だろうと発見と驚きがありました。
*子どもたちの発想がどんどん出てくるおもしろさがいっぱい詰まっていて、おもわず笑ってしまいました。



写真左からドラム大久保青、きうちかつ、語り森川梢

おまけクイズ
3つのまるい模様はなーんだ?

ヒント
3つのうちの2つは果物のおしり?それともあたまかな?1つは食べられません。どれも3文字です。
スタンピングでつけた模様です。実際のサイズは、一番小さいまるの直径が18ミリ位です。