2019年令和元年も残り3ヶ月になりました。今年もたくさんの読者とお会いする機会がありました。最初は今年4月に沖縄県宮古島で出会った人との話をします。
宮古島へは宮古島トライアスロンに出場するために行きました。今回で6回目の出場になります。宮古島では毎回利用する宿がありそこで初めて出会った同じトラアスロンアスリートです。30歳代の彼(Aさん)はぼくが絵本作家だと知り息子とどう向き合えば良いのかを質問をしてきました。
A・「寝る前に息子に絵本の読み聞かせをしているのだが、同じ絵本を何度
も繰り返し読ませられるので参っちゃうんですよね。わざとからかわ
れているのかな?」
僕・「大人は子どものためにと思って絵本を読んで聞かせてあげているけ
ど、絵本の文字を読んでいるだけで絵を読んではいないでしょう。
幼児は文字は読めないけど絵を読む力はあるんですよ。お父さんの声
と絵を見て絵本を理解している。映画を見ているように絵本を楽しん
でいるんです。だから絵を見るたびに新しい発見があるんです。それ
に読み手の声が変わることで物語の雰囲気も変わるから同じ絵本でも
楽しみが変わるんです。子どもと絵本を見るということは、大人に
とっても新しい発見があるはずなんです。子どもが何に興味を感じて
いるか?その時によって毎回違いますから、同じ絵本でも反応は違う
はずなんです。そのことに気がつくと子どもと絵本を見ることが楽し
くなりますよ。子どもはふざけて、何度も繰り返し読んでというわけ
ではなく、意味があるから要求しているんですよ。」
A・「そう言えば、息子が出発前にクレヨンで描いた絵をプレゼントしてく
れたんですが、黄色で描かれた絵で色が薄くて何なのかわからなく
て、もっと濃い色で描きなさいと言ってしまったんですよ。そして何
を描いたのか聞いたら、お父さんに金メダルを取って欲しいからって
言うんですよ。」
僕・「息子さんはお父さんのために金メダルの絵を描いたんですね。でもク
レヨンに金色がないから代わりに黄色で描いたんだね。子どものする
ことには必ず意味があるんです。それを大人はわからないままにする
のではなく、上手に聞いてあげて欲しい。理解するための努力と忍耐
が大人には必要です。でも理解できた時はお互い気持ちがいいし嬉し
いですから。息子さんと心が通じ会うよう頑張ってください!」
0 件のコメント:
コメントを投稿