絵本「ひもがいっぽん」安江リエ/文 及川賢治/絵
2014/4 こどものとも年中向き 福音館書店
2014/4 こどものとも年中向き 福音館書店
————————————————————————————————————————
用意するもの
四つ切り画用紙(一人1枚)/すずらんテープ(赤、青、黄、オレンジ、緑、など数色から子供達自身で好きな色を選び、必要な長さだけ切り与える。)/セロハンテープ/クレヨン/はさみ
————————————————————————————————————————
絵本の内容
落ちているひもをカラスが見つけて拾っていきます。ひもを何に使うのでしょうか?モグラが見つけたひもは、輪っかにして電車に変身、カエルが見つけたひもは縄跳びに、アリが見つけたひもは梯子に変身させました。クマも見つけたひもを何に使うか考えます。みんなが広場にやってきて大きな木を見てブランコに変身させることを思いつきます。いろいろなひもが別なものに変身していく様子は、子供達をわくわくさせます。
————————————————————————————————————————
絵本の読み方
カラスが見つけたひもは、何のひもなのか子供に聞いてみましょう。次のページをめくると、そのひもが毛糸の手袋であることがわかります。
モグラが拾ったひもは、何のひもなのか?そして、何になるのか聞いてみましょう。ページをめくると靴のひもが電車になったことがわかります。
カエルが見つけたひもは何でしょうか?それは何になるのかな?
同じようにアリやクマもひもを見つけた時に子供達と一緒に考えましょう。
自分なら見つけたひもを何に変身させるのか?と聞いても面白いです。
この絵本はなぞなぞ遊びのような構成になっているので、ページごとに問いかけて答え合わせをすると盛り上がります。
————————————————————————————————————————
造形遊び
子供はイメージを膨らませて、まるで魔法を使うようにひもをいろいろなものに変身させることができます。でもその前に、まず先生(親、大人)がひもを変身させてみましょう。「これは魔法のひもです。何にでも変身させることができます。」と言って、ぐちゃぐちゃに丸めたひもを画用紙にセロハンテープで貼り付けます。「さあ、このひもは何に変身したのかな?」と、子供に聞きます。いろいろな答えが返ってきたら、クレヨンで画用紙に絵を描きます。ヒントの絵を描いても良いです。ひもの上に角を描きます。そして、子供の目の前で絵を完成させてから答えを言います。「答えは、赤鬼の髪の毛でした。」
これはひもを何かに見立てる遊びです。見立て遊びは、大人よりも子供の方が得意です。大人には思いもつかない絵が出来上がります。すぐに子供から答えを聞いてしまわないでください。何が出来上がるのか、ひもをどのように貼り付けるのか、子供の作業をじっくり観察しながら何ができるのか楽しんでみましょう。
1、最初にひも(すずらんテープ)を見て、ひもを何に変身させることができるかイメージする。
子供達はすずらんテープの色からイメージを広げる。そのイメージしたものによってひもを線として使うか、または面として使うかが決まる。
2、ひもを何に使うかが決まったら、ひもを必要な分だけハサミで切り、画用紙にひもをセロハンテープでとめる。
3、ひもを何に変身させたのかのかわかるように、クレヨンで絵を描き完成させる。
子供達の絵ができあがったら、絵の中のひもが何なのかみんなでなぞなぞそ遊びをしましょう。意外と答えが難しいものもあります。答えは描いた本人に聞いてみましょう。「このひもにどんな魔法をかけたのかな?」
0 件のコメント:
コメントを投稿