お世話になった編集者Mさんが昨年暮れに亡くなりました。1年が経ち趣味で描いていた絵の個展が開催されました。Mさんとは定年後も毎年お会いしていたのですが、コロナ禍で3年間はお会いする事ができませんでした。そして、1年後に再会することができました。絵を見てコメントを読んで、Mさんとの会話を思い出しました。自分なりにMさんとお別れができたような気がしました。Mさんありがとうございました。そして、この企画をした編集者でありパートナーのFさんに感謝します。
ところで、Mさんは絵本「やさいのせなか」の名付け親です。絵本の担当編集者ではありませんでしたが、最初に絵本の原画を見た編集者の1人でした。Mさんは絵を見てすぐに絵本のタイトルが浮かんで提案してくれました。ぼくも担当編集者も納得してそのタイトルに決めました。
実は「やさいのおなか」もぼくが考えたタイトルではありません。持ち込んだ原稿には、違うタイトルがついていました。しかし、編集者は原稿を見てもっとインパクトのあるタイトルを考えてくれました。絵本は作者一人で作っているわけではありません。編集者やデザイナーや印刷所の職人などたくさんの人が関わって完成します。