中国上海の少年児童出版社より「やさいのおなか」と「くだものなんだ?」が出版されました。
20年ほど前にぼくが中国を訪ねたときの話です。ぼくは中国語が全く話せないので、ホテルやレストランではひたすら漢字を書いて筆談でこちらの意志を伝えていました。日本の漢字は中国から伝わったのだから、漢字さえ書けばどうにかなると思ったからです。レストランでは調理方を火、焼、炒、蒸、揚などの漢字を並べて注文することができました。街の看板に書かれた見たこともない画数の多い漢字などは、暗号を解くような気分で想像して楽しむことができました。これが馴染みのないミャンマーやカンボジアの文字ならちんぷんかんぷんです。
中国語の文字には、簡体字(かんたいじ simplified)と繁体字(はんたいじ traditional)があります。13億人が暮らす中国では簡体字が使われ、台湾、香港、マカオでは繁体字が使われています。「やさいのおなか」と「くだものなんだ?」は中国上海で出版されたので、簡体字が使われています。読めなくても意味がわかる漢字もあります。漢字を見て何の野菜かわかりますか?
藕
笋
洋葱
红薯
青椒
番茄
黄瓜
大葱
南瓜
胡萝卜
卷心菜