2015年 寒中お見舞い申し上げます。
木内かつの日誌より
昨年の夏九州をキャンプしながら旅していた時のこと。久住山の麓にあるキャンプ場で、折り畳み式のテーブルを開いたら、一匹の雨蛙が飛び出できた。何処で迷いこんだのかわからないが、雨蛙は窮屈な場所で一緒にドライブしてきた。キャンプ場は運良く雨が降っていたので雨蛙は嬉しそうに飛び出ていったが、いつまでもテントから離れずキョトンとしていた。
「宿までかえるついてきたか」四等下 (注意1)
「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」
と言うキャッチコピーを考えたのが、別府の宣伝マン油屋熊八だ。
確かに別府温泉は西の横綱に相応しい。何しろここは温泉浴場だらけだ。今の住まいの周りには各町内会に1つは温泉の公衆浴場がある。キャンプをしながら新たな定住先を探していたが、この温泉天国に巡り会いここに決定。別府に住めば毎日温泉の公衆浴場に通うことができるのは、すごく魅力があった。子どもの頃は、東京下町の銭湯に通う毎日だったので、自宅の小さな湯船よりも広い公衆浴場の方が好きだ。公衆浴場の良いところは、誰もが平等だ。どんなに偉い者だろうが、同じ湯船に浸かり裸の付き添いができるのがいい。
「いい湯だな心も体もいい気分」四等下
今年はいぶすき菜の花マラソンからスタート。1月11日に鹿児島県指宿で開催されたマラソン大会に出場した。レースは昨年6月の五島長崎トライアスロン以来だし、夏は旅をしていてほとんど練習していなかったのでちょっと不安だった。コースもアップダウンが続き厳しかったが、なんとかサブ4でゴールできた。それにしても、もったいないことをした。主催者のエイドステーションも充実していたが、コースでは食べ物を手にして応援してくれる人が多かった。豚汁、ぜんざい、サツマイモ、キンカンの砂糖漬け、梅干し、綿あめ、みかん、ミニトマトなど様々な食べ物が並び、また足湯までも用意されていた。しかし、サブ4を目指していたので、みかんとミニトマトだけ頂きあとはわき目もくれずに走りすぎた。来年はタイムリミットぎりぎり7時間かけて全ての食べ物を制覇して走りたい。指宿市民の皆さんありがとうございました。最高に楽しいマラソン大会でした。
「黒豚黒糖さつまいも腹一杯で走りきる夢かなえたい」四等下
写真は牛乳パック1つで作れるカエル(木内かつのオリジナル作品)
(注意1)種田山頭火の句をパクッタので四等下。キャンプ場の側には俳人種田山頭火が浸かった湯もあり碑が建っていた。「宿までかまきりついてきたか」行乞記(昭和5年11月9日)より