2014年12月18日木曜日
2014年11月13日木曜日
ジャムさんちの ふくぶくろ
2年前にジャムさんちの「たからばこ」という絵本をだしましたが、この時は身近な空き箱で作って遊ぶ工作でした。今回は、袋で作って遊ぶ工作です。
「ふくぶくろ」とは?
日本でいう福袋とは、幸福や幸運が詰まっている袋のことです。その福袋を担いでいるのが福の神である大黒天です。大黒天は米俵と打ち出の小槌そして福袋と人を幸福にさせる3点セットを持っています。人が幸せになるものが入った袋という点では、サンタクロースの袋もまた福袋といえるかもしれません。正月に販売される「初売りの福袋」は、袋の値段よりも高価なものが入っているけど欲しいものが入っているとは限らない、運試しの気分が味わえる福袋です。
ジャムさんちの「ふくぶくろ」の「福」は幸福の「福」であり、着ることのできる「服」でもあります。袋をリサイクルして洋服に変身させれば、家族みんなで着て楽しむことができます。この洋服を作るのに針や糸で縫う必要はありません。ハサミで切り、折り、曲げて、セロハンテープでとめるだけです。だれでも作れます。
なぜ家族で工作をして遊ぶのか?家族みんなで楽しむのに特別なものは必要ありません。必要なものは、「家族みんなで遊ぼう」と言う気持ちです。子供も大人も一人一人の個性を尊重し、ほかの人がすることに面白がる心を持つことができれば、年齢に関係なく一緒に遊べるのです。
大人が子供に何かをさせるのではなく、子供も大人も、それぞれに自由な発想で遊ぶことが大切です。作品の完成度はどうでもよいのです。むしろ作る過程を楽しむことができれば、家族で喜びを共有することができます。
ジャムさんちの家族は、好奇心と真心と遊び心にあふれているので、身近なもので楽しく過ごすことができるのです。
みなさんも袋を変身させて家族みんなで楽しんでみませんか?
最後になぜ福袋というタイトルの絵本を思いついたかについてお話します。
2012年2月東京メトロに乗車した時に偶然見つけた福袋がありました。それは中刷り広告でした。東日本大震災から約一年が経過して、福島県が「福島からありがとう」キャンペーンの広告を出しました。雪の上に巨大な赤い福袋がどかんと座り、その周りに牛馬犬と多くの人が並んで手を振っていました。この福袋には何がつまっているのか?きっとお金では買えない福島の人達の感謝の気持ちがつまっているのだろうと思いました。福島県の感謝の福袋です。
工作遊びを表現するにあたっては、ただの工作本ではなく、家族で楽しめる物語のある絵本にしたいと、当初から思っていました。この赤い福袋を見た瞬間にひらめきました。大切な人の気持ちがつまった「ふくぶくろ」は、家族が大切にしたいものを表現するのにぴったり合うと感じました。
空っぽの袋で何を作るのか?そこに何をつめるのか?みなさんもジャムさんちのように楽しんでいただければ幸いです。
2014年10月5日日曜日
絵本あそび ワークショップ
9月27日(土)に開催したワークショップの報告
第 47 回 中国・四国地区幼児通園施設職員研究協議会 山口大会
開催日 2014年9月26(金)・27日(土)
会 場 子ども発達支援センター愛/ホテルニュータナカ/山口県総合保健会館
研究テーマ 「児童福祉法改正後の障がい児支援と通園施設職員の役割を考える」
主 催 中国・四国地区幼児通園施設長連絡会
後 援 山口県/山口市/山口県知的障害者福祉協会
27日の午前中に4つのワークショップが開催されました。
それぞれのワークショップのテーマは下記の通りです。
ワークショップ1「個別支援計画作成のためのインフォーマルなアセスメントについて」
ワークショップ2「こどもの心と身体(からだ)の発達 In Music THerapy 」
ワークショップ3「幼児期の発達支援の場における家族理解と具体的な方法について」
ワークショップ4「絵本から始まる造形遊び 木内かつの絵本あそびより」
ぼくのワークショップ4は、対象者を障がい児だけではなく、一人一人個性豊かな子ども達と具体的にどんな遊びができるのか?その実践を行いました。ぼくらは発達支援が必要な子供達を支援するだけではなく共生し互いに学び合うことが大切です。
内容は「木内かつの絵本あそび」より①ごっこ遊びからはじめよう「お買い物ごっこ」②作って楽しむ「へびのたまご」③子ども道具考 ハサミとクレヨン ④絵の具を使って遊ぶ スライド上映 ⑤おまけ 以上
ワークショップの参加者は施設の保育士、児童指導員等でした。園に戻り子ども達と遊びを実践し楽しさを共有して頂けたら幸いです。
<ワークショップから>
一人一人個性豊かな子供達と遊ぶには、自分自身が視野を広げて頭を柔らかくしないと一緒に遊 びを楽しむことは難しい。指導する立場だけで接すると、何かを子ども達にさせたくなり、その結果が大切だと思い込む。子ども達の意思を重んじて、子どもが持っている本能を目覚めさせてあげる手助けをしよう。
今生活の中で生きたことばを使う場所が消えています。コンビニやスーパーマーケットではマニュアルのことばばかりです。個性豊かな生きたことばをかけることも聞くことも少なくなっています。ぼくが子どもの頃は、駄菓子屋さんに入ると「くっだーさーいなー」とリズムあることばをかけていました。方言は生きたことばです。「お買い物ごっこ」遊びでは、お客さんもお店屋さんも生きたことばをたくさん使いましょう。
第 47 回 中国・四国地区幼児通園施設職員研究協議会 山口大会
開催日 2014年9月26(金)・27日(土)
会 場 子ども発達支援センター愛/ホテルニュータナカ/山口県総合保健会館
研究テーマ 「児童福祉法改正後の障がい児支援と通園施設職員の役割を考える」
主 催 中国・四国地区幼児通園施設長連絡会
後 援 山口県/山口市/山口県知的障害者福祉協会
27日の午前中に4つのワークショップが開催されました。
それぞれのワークショップのテーマは下記の通りです。
ワークショップ1「個別支援計画作成のためのインフォーマルなアセスメントについて」
ワークショップ2「こどもの心と身体(からだ)の発達 In Music THerapy 」
ワークショップ3「幼児期の発達支援の場における家族理解と具体的な方法について」
ワークショップ4「絵本から始まる造形遊び 木内かつの絵本あそびより」
ぼくのワークショップ4は、対象者を障がい児だけではなく、一人一人個性豊かな子ども達と具体的にどんな遊びができるのか?その実践を行いました。ぼくらは発達支援が必要な子供達を支援するだけではなく共生し互いに学び合うことが大切です。
内容は「木内かつの絵本あそび」より①ごっこ遊びからはじめよう「お買い物ごっこ」②作って楽しむ「へびのたまご」③子ども道具考 ハサミとクレヨン ④絵の具を使って遊ぶ スライド上映 ⑤おまけ 以上
ワークショップの参加者は施設の保育士、児童指導員等でした。園に戻り子ども達と遊びを実践し楽しさを共有して頂けたら幸いです。
<ワークショップから>
一人一人個性豊かな子供達と遊ぶには、自分自身が視野を広げて頭を柔らかくしないと一緒に遊 びを楽しむことは難しい。指導する立場だけで接すると、何かを子ども達にさせたくなり、その結果が大切だと思い込む。子ども達の意思を重んじて、子どもが持っている本能を目覚めさせてあげる手助けをしよう。
今生活の中で生きたことばを使う場所が消えています。コンビニやスーパーマーケットではマニュアルのことばばかりです。個性豊かな生きたことばをかけることも聞くことも少なくなっています。ぼくが子どもの頃は、駄菓子屋さんに入ると「くっだーさーいなー」とリズムあることばをかけていました。方言は生きたことばです。「お買い物ごっこ」遊びでは、お客さんもお店屋さんも生きたことばをたくさん使いましょう。
2014年9月26日金曜日
木内かつの絵本あそび
「木内かつの絵本あそび」が出版されました。福音館書店の月刊誌「母の友」に1997~2011年まで8回掲載された「絵本を読んだら遊ぼう! 絵本から始まる造形遊び」を加筆再構成したものです。10年以上にわたり幼稚園や絵画教室で子供達と遊んできて多くのことを学びました。そして、たくさんの絵本からエネルギーとインスピレーションをもらいました。お父さんやお母さんも「絵本あそび」で子供とスキンシップしてみませんか?
2014年2月15日土曜日
2月1日(土)ボランティアステップアップ講座 富士河口湖町
ワークショップ当日はぽかぽか陽気で春の気配でしたが、1週間後は60㎝も雪が降り積もったようです。春はまだまだ先なのですね。
ワークショップには、絵本の読み聞かせグループやお父さんのボランティアグループなど様々なボランティア活動の人が参加されました。それから、お母さんと一緒に来た子供も一緒に造形遊びをしました。絵本を上手に読むことよりも、絵本をどのように子供達と楽しむかというテーマで、絵本を読み語りました。その後に絵本から広がる造形遊びをして、もの作りの楽しさを体験してもらいました。もの作りのポイントは、いいかげん(よい加減)に作ることですよと説明してから、河口湖町では「いいかげん」のことを何と言うのかと聞いたところ、「みところ」と言うそうです。「みなさん、みところの作りでいいですよ、まて(みところの反対で丁寧という意味)にやらなくても大丈夫ですから、作る過程を楽しみましょう!」みなさんと楽しい時間を共有できました。今後の活動に生かして頂ければ幸いです。
ワークショップには、絵本の読み聞かせグループやお父さんのボランティアグループなど様々なボランティア活動の人が参加されました。それから、お母さんと一緒に来た子供も一緒に造形遊びをしました。絵本を上手に読むことよりも、絵本をどのように子供達と楽しむかというテーマで、絵本を読み語りました。その後に絵本から広がる造形遊びをして、もの作りの楽しさを体験してもらいました。もの作りのポイントは、いいかげん(よい加減)に作ることですよと説明してから、河口湖町では「いいかげん」のことを何と言うのかと聞いたところ、「みところ」と言うそうです。「みなさん、みところの作りでいいですよ、まて(みところの反対で丁寧という意味)にやらなくても大丈夫ですから、作る過程を楽しみましょう!」みなさんと楽しい時間を共有できました。今後の活動に生かして頂ければ幸いです。
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